まず初めに建物の維持メンテナンス費用負担の軽減という観点から、新築住宅の外壁はどのような種類のものがいいのかをランキング形式でご案内していきます。
新築住宅オススメ外壁ランキング
第3位:ALC
特徴:ALCパネル自体の耐用年数は50年、コンクリートの約10倍も断熱性があるといわれていて、断熱材と併用すると夏場は涼しく冬場は暖かい住宅環境を維持できます!しかし、費用は少しお高めなので3位とさせていただきます。
第2位:タイル
特徴:タイルは耐用年数がどんな外壁より一番長いです。ただし外壁タイルを施工する材料自体には耐用年数があります。
施工する目地やシーリングといった材料は、10年前後が耐用年数の目安です。
メンテナンス費用は安いのですが、初期費用、固定資産税が他の外壁に比べかなり高くなるので、金銭的に余裕がある方にはお勧めです。
第1位:SGL鋼板
特徴:ガリバリウム鋼板の進化系でとにかく耐食性が高い!ガリバリウム鋼板は今とても人気の外壁ですが、鉄が踏まれているため錆やすいのがデメリットでした。
しかしSGL鋼板は3倍痛みにくく進化したいといわれております。そして、値段もそこまで高くない!メンテナンスは15~20年に一度でOK、地震にも強く耐用年数は30年~40年ということで1位にしました。
ランク外にしていますが樹脂サイディングも耐久性があって海外では、すごく人気なんです。
ただ日本ではシェアは0.01%にも満たないのが現状です。理由としては、国内には施工技術者がほとんどいないという理由から普及していません。
なので、いい外壁ですがラング外とさせていただきました。今後日本でも普及していくといいですね。
表にするとこんな感じ
コスト | メンテナンス | 耐久性 | 耐震 | 断熱性 | |
SGL鋼板 | リーズナブル | 15年程度 | 30~50年 | 〇 | 〇 |
ALC | 少し高い | 5〜10年程度が目安 | 50年以上 | 〇 | 〇 |
タイル | 高額 | タイルを施工する目地やシーリング材は、10年前後 | 60年以上 | 〇 | 〇 |
簡単にできる❗️中古住宅購入時の外壁チェックポイント
続いては、住宅診断士が教える中古住宅購入時の外壁チェックポイントをお伝えします。
こちらはお客様ご自身でも簡単にチェックできるポイントなので、忘れずにやってみてください。
具体的には、外壁を触ると手に白い粉がついてくることがあります。
これをチョーキング現象と言います。
チョーキング現象とは建築物の塗装面が劣化して塗料に含まれる色成分が粉状になって表面化する現象です。
チョーキングを放ったらかし続けると、微細クラックから水が侵入し外壁の一部が剥がれ落ちる可能性はあります。
そして、水が中に染み込んだらシロアリも来やすいし木が腐ります。そうなると高額な修繕費が必要になってきます。
したがって、購入前は外壁の塗装が塗り直しされているか、チョーキング現象が起きていないか必ずチェックしてくださいね。
住宅診診断士がチェックする外壁の主な診断項目
写真のようにコロコロと打診棒を転がしていきます。
仕上げ材が浮いていると音が変わりカラカラと乾いたような音に変化します。
仕上げ材に浮きそれを放置しているとひび割れが発生する事がありその割れから雨水が浸入して周囲の仕上げ材のさらなる浮きを生じさせてしまいます。
どんどん劣化が進んでいくことがあるため、早めに補修しておくとよいでしょう。
②ひび割れ、水シミ跡、腐食、サビ、こけ、チョーキングがないか、外壁用の釘が適切な箇所に打たれているかなどをチェックしていきます。
また、サイディングボードの貼り継ぎ部分のシーリング材にひび割れ、剥離、破断、漏水跡などがないかも確認します。
以上が住宅診断士がチェックする主な項目でした。
すべてお客様が実践しようとするとなかなか難しい部分ではあると思います。
そこで、今回はお客様でも簡単にチェックすることができるチョーキング現象についてフォーカスしてみました。
弊社を通して物件を購入された場合は住宅診断無料で行わせていただいております。
また、契約時だけでなくアフターサービスとしてご契約後にもお客様が希望するタイミングで住宅診断を1度サービスで行わせていただきます。ぜひご活用ください。
まとめ
今回は住宅の外壁に着目した記事をご案内させて頂きました。
ついつい室内にばかり目がいってしまいますが、外壁は住まわれる方を外部環境から守り、快適に住めるかどうかにも影響してきます。
住宅購入は多くの方にとって一生に一度の大きなお買い物となります。
外壁にも意識を向け、ご不明点やご相談は積極的に建築会社さんや不動産会社さんにしてみましょう。